こんにちは、なつきです。
お前のおクチを塞(ふさ)がないとな?〜彼に教わるMの品格〜
第1話 チャットで知り合った男性はまさかのSで!
の、感想を書いていきます。
『お前のおクチを塞(ふさ)がないとな?』第1話 チャットで知り合った男性はまさかのSで! ネタバレ・無料立ち読み
主人公の松村雪乃は、大手企業に就職、仕事も日々頑張り、プライベートも充実した一般的社会人生活を送っていたのです。
しかし、そんな雪乃には、異性との出会いがありませんでした。
周りの上司は皆年配の既婚者だらけ。
既婚者である友達にも指摘されてしまい、さらには『出会い系のチャット』でもやってみればいいと進められてしまいます。
そんな誘いにドキドキしながらも、適当にチャットをやっている中、とある男性とのやり取りで、雪乃の今後が大きく変わることに。
それは、チャットで知り合った『ユウキ』という名の男性との出会いでした。
ユウキは、雪乃と同じ「人に言えない悩み」を持つもの同士で仲良くなった人物であるのです。
そんな彼から、「人に言えない悩み」を持つもの同士、実際に会って話してみないかという提案をしてきたのです。
初めて顔を会わせたユウキの姿に、雪乃は一目で心を奪われてしまったのでした。
そして、ユウキの自分の悩みを決して馬鹿にせずに聞いてくれる所に惹かれていったのです。
そんなユウキの優しさに心惹かれてしまい、流されるままにホテルへと足を運んでしまいます。
唇を重ね、気分が高揚する中、ユウキの持つ「人に言えない悩み」について聞いてみたのです。
ユウキは持参したバックから縄を出し、不敵な微笑みを浮かべながらこう、続けます。
加虐性癖の持ち主であり、その行為を受け入れられるようなドMのパートナーを探していた…と。
気が付いた時には縄で縛られ、口を布で塞がれてしまっていた雪乃。
怖い…!はずなのに、不思議とアソコは濡れていて、どんどん感じてしまいます。
そんな彼女の性癖をこじ開けるように攻め続けるユウキに、今まで感じたことのない絶頂を感じてしまう雪乃…。
ホテルで繰り広げられたユウキのサド的さまざまな激しい行為後、目を覚ました雪乃は、恐怖のあまりにユウキがシャワーを浴びている隙を見て脱走。
それから数日後、雪乃は何事もなかったかのように、普通の生活を送っていました。
しかしある日、そんな日々に、終止符が打たれてしまうのです。
それは、雪乃の職場に海外営業課から一人の男性が来たのです。
しかも、その人は雪乃がチャットで知り合った「ユウキ」だったのです。
彼の名前は鬼頭誠。
社内に入ってきてから二週間。
誠は、頭が良く、誰にでも明るくするために社内の中では人気者となります。
ある日の夕暮れ、偶然すれ違った誠に軽く頭を下げた雪乃を、いきなり人のいない場所に連れ込み素の顔を見せるのでした。
そして、雪乃にホテルでの行為中、知らない間に撮った動画の一部を見せられるのです。
消して欲しいと願う雪乃に対し、「オレの奴隷になれ」と条件を持ち掛けてくる誠に
どうすることもできない雪乃は、誠の言いなりになるしかないのでした。
『お前のおクチを塞(ふさ)がないとな?』第2巻 【イヤなはずなのに、飴と鞭に調教されて…】 ネタバレ・感想
ホテルでの一部始終を動画に撮り、周囲にばらされたくなければ言うことを聞くように脅迫してきた、鬼頭誠。
そんな立場に立たされてしまった雪乃に対して、一つ目の命令は『明日、ショーツを着けずに出勤すること』とのことだった。
人で遊ぶような態度に怒りを爆発させた雪乃だが、自宅に帰ると自身の身体が熱くなっているのに気づきます。
「本当は従いたいクセに」と、誠の発した言葉が脳内で繰り返させる。そんな言葉から離れたいために、雪乃は朝方まで自身を慰めるのでした。
翌日、雪乃は誠の言葉通りにショーツを着けずに出勤。
従順な姿に満足した誠は、周りに聞こえない声で、お詫びに今夜ご褒美あげるよ、と優しい声で囁くのです。
このまま命令がエスカレートしたら、自分がおかしくなる。
さらに、社会的な信頼もなくなってしまう。
そんな恐怖を抱きながも、自分が興奮していることに否定できず、誠に呼ばれるがまま『ご褒美』を受けてしまうのでした。
職場内で激しい行為をされ、放心した雪乃に誠は言うのです。
雪乃の欲しい刺激はこれなのだと。
ホテルでの一件以上に快楽が芽生えてしまった雪乃は、誠の言葉を全て受け入れ、調教する側と調教される側の関係へとなってしまったのでした。
誠との調教を受け始めてから数日。
車内で縛りつけられたり外での行為を要求したり。
そんな激しいプレイの数々を受ける中、誠は自分が出来る範囲のことしか命令しないことに気づくのでした。
時に具合が悪ければ、心配して家まで送ってくれる。
別れ際には優しく抱きしめてくれる。
そんな飴と鞭のような行為に、雪乃はだんだんと恥ずかしい行為をすることができるようになってしまったのです。
そんなある日、休憩中の同僚から誠の噂を耳にします。それは、お嬢様のような女性と誠がドライブをしていたらしいのです。
誠には婚約者がいたが、破局。
しかし、復縁を迫る誠。
誠に想い人がいることに気づいた雪乃の心に影が落ちます。
最初は動画のために言うことを聞いていたのだが、今は違う。
誠との関係が何なのか分からなくなってきてしまうのでした。
いかにもらしい展開になってきたので、読んでいてついつい「やっぱり、こう来ましたか……」と思ってしまう感じでした。
いかにも、誠さんの手によって踊らされてしまった感じがあり、雪乃ちゃんがどうなってしまうのか気になってしまいます。
イケメンだからといって、いい性格ではない。
イケメンにも毒はあるものだと、感じてしまいました。
ですが、そんな性格の裏腹に優しくしてくれる誠さんについつい心を許してしまう雪乃ちゃん。
いったい、この二人の関係がどう登りつめていくのか気になってしまいました。
『お前のおクチを塞(ふさ)がないとな?』第3巻 【ビジネスホテルの先には婚約者が…】 ネタバレ・感想
サド性癖の鬼頭誠に婚約者がいる噂を聞いてしまった主人公の雪乃。
不安を募らせる中、偶然と皮肉が重なり誠と婚約者との逢瀬を目撃してしまうのでした。
現実を突きつけられた雪乃は、誠が持つ動画は好きにしていいから、縁を切りたいというのでした。
急な拒絶に誠は動揺。
雪乃の言葉が嘘だと反論した後、無理矢理ホテルに連れ込みいつものように強引なプレイを始めます。
しかし、雪乃の気持ちは変わることがありませんでした。
激しく求められている。
気持ちよいと身体が訴えているのに、心は嬉しくなかったのです。
誠に抱かれながらも、雪乃は本当は自分が間違っていることに気づくのでした。
誠にとって、自分はただの玩具にしか過ぎないと。
矛盾と惨めさに泣き出す雪乃をみた誠は、雪乃を追い詰めていることに後悔するのでした。
二人が別れてから、雪乃と誠は必要最低限の会話しかしなくなりました。
これが普通であり、これが当然の結果と思いながらも、自身の身体に異変が起きているのです。
誠との激しい行為が忘れられない。
また、あの激しい快感が味わいたいと、思ってしまうのでした。
誠の影響で、すっかり新しい自分の性癖を開花してしまった雪乃は、誰かに虐められたいという欲望が、自身の求めていたものだと分かったのでした。
自身の性癖とどう向き合えば分からずにいると、会社帰りに見知らぬ年配の男性から声をかけられます。
どうやら、公園でも誠との行為を目撃していたらしく、雪乃に対して歪んだ欲望を抱いていたようでした。
必死の抵抗をするが、男性に「特殊性癖持ちの変態」と罵られて、襲われそうになるのです。
好きでもない男に暴行されることへの恐怖。
そんなとき、誠の登場によって危機から逃れるのでした。
そのまま、誠によってビジネスホテルに連れて行かれた雪乃。
関係をはっきりとさせたい、と言った誠とともに来た部屋には婚約者、秋月がいたのでした。
状況が理解できないために、固まる雪乃と秋月。
二人を見た誠は、秋月に雪乃を紹介するのでした。
「僕の奴隷だよ」と。
いろいろと衝撃的な3巻でした。
急展開すぎて、読みて側からしては目が放せないような内容であります。
秋月さんとの関係も気になりますが、結局のところ雪乃ちゃんの扱いが「奴隷」となってしまうあたりに驚きの一言でしかありません。
誠さん、どこまでもひどいキャラクターであります。いかにも、イケメンには毒がある。
そんな言葉が似合う人だと思ってしまいました。